再エネの未来へ転換するというドイツの取り組みの実現には、国内の送電系統に対する大規模な投資が必要になります。このコストは電力消費者が負担しており、電気代の請求書には系統利用料が含まれています。ここ数年の系統利用料の急激な
続きはこちら日本ではなぜ風力発電や太陽光発電などの再生可能エネルギー(以下、再エネ)がなかなか入らないのでしょうか[1]。2014年の1年間に風力と太陽光が発電した電力量は、日本の総発電電力量のわずか2.9%です[2]。また、今年7
続きはこちら再生可能エネルギーがドイツの電力系統を不安定にするという話はもう終わりにしましょう:2015年8月20日、ドイツの連邦ネットワーク規制庁は停電時間が史上最低まで減少したことを示す2014年のSAIDI(system av
続きはこちら3月20日(金)の日蝕はドイツの電力系統にとって最大の試験となり、電力系統は見事にその試験に合格しました。その成功は今、ドイツが風力発電と太陽光発電へと大幅に移行できる証拠としてもてはやされています。よく見てみると、その
続きはこちら前回までに、世界中でベースロード電源が消えつつある理由を、メリットオーダーという概念を用いて経済学的に分析してきました。今回は同じくベースロード電源が消滅する理由を政策学的に分析していきたいと思います。今回のキイワードは「優先給電 (priority dispatch)」です。
続きはこちら今回は、なぜベースロード電源消滅という現象が発生しているのかを解明していきたいと思います。まずは経済学的な考察を行います。今回のキイワードは「メリットオーダー」です。
続きはこちらどうやらエネルギー転換の影響は誇張されているわけではないようです。ドイツの風力・太陽光発電の余剰に悩まされる国のリストに、ドイツとは直接電力のやりとりをしていないイギリスを加えてみましょう。
続きはこちら日本の自然エネルギー(再生可能エネルギー)をめぐる状況が混乱している。電力各社は昨秋、突然、自然エネの接続協議を中断すると発表。年末に国の審議会(系統ワーキンググループ)で、「導入(接続)可能量」を出してきたが、基本的に原発事故前の考えや制度に基づく自然エネに冷たい数値だった。
続きはこちら前回「日本の電力技術は遅れている、と言うべき日が来た」というタイトルのコラムを書かせて頂きましたが、多くの反響があり、筆者としても有り難い限りです。まずは広く情報発信と問題提起ができたという点では、予想以上の目的を果たす
続きはこちら前回は、ドイツの大発電会社が再生エネの拡大について行けずに赤字に陥り、その一つのエーオンがついに原子力と火力発電を別会社に切り離し、再生エネを中心に据えることで活路を求めると発表したこと、また、欧米を中心に原子力発電が採
続きはこちら1973年に石油危機が生じたとき、日本は大混乱に陥りました。私は、このとき日本がエネルギーに関してまったく無防備であることを知りました。そこでエネルギー問題を本格的に研究しようと心に決めて、多くの資料を収集して調べはじめました。エネルギー問題には、人類と技術の歴史に関する複雑で多様な問題が凝縮されています。この問題に取り組むことによって、世界をよりよく見通せるようになりたかったのです。
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