Energy Democracy | Inspirations for Progressive Energy and Community

2025年10月1日

日本の容量市場と「長期脱炭素電源オークション」は、供給力確保と脱炭素の名目とは裏腹に、既存の火力設備を延命し、消費者負担を拡大させる仕組みに傾いている。VOll/LOLEの不在、蓄電池・VPPの軽視、LNG枠の優遇、独立監視の弱さなど、設計と運用の根本にある問題を、国際比較とデータで検証する。

深化する容量メカニズムの国際潮流

2025年8月27日

2020年に導入された日本の容量市場は、世界的なエネルギー危機や脱炭素化、技術革新を経て大きな転換点を迎えている。英国や米国PJMの事例、欧州各国の制度改革、カリフォルニアやオーストラリアの先進的な取り組みを整理し、容量メカニズムの国際的な潮流を解説する。

核融合 Q&A

2025年7月28日

核融合は「夢のクリーンエネルギー」として注目されていますが、実用化には技術的・経済的な課題が多く、現時点では商業利用の目処が立っていません。本記事では、核融合の仕組みや原子力発電との違い、メリット・デメリット、実現までの課題や今後の見通しについて、最新の科学的知見をもとに解説します。

ホーンズデール：エネルギー史を塗り替えた系統蓄電池の「始まりの地」

2025年7月15日

ホーンズデール・パワーリザーブは、南オーストラリア州に設置された世界初の大規模系統蓄電池だ。停電危機を契機に誕生し、リチウムイオン電池と先進的な制御技術によって電力網の安定化やコスト削減を実現した。再生可能エネルギーと蓄電池の組み合わせによる新しいインフラモデルとして、世界中で注目されている。

蓄電池資源論の正しい考え方

2025年6月26日

世界的なEV化の波の中で、リチウムなどの蓄電池資源を巡る議論が活発だ。リサイクルの進展や国際的な研究を踏まえ、資源制約論の実態を検証する。

「グリーンエネルギーバレー」数字で見るドイツのグリーンスタートアップシーン

2020年5月15日

低炭素な未来に向けた移行において、政策は決定的な役割を担うものの、最終的にエネルギー転換を実現させるのはビジネスです。エネルギー転換の母国であるドイツでは、多くのスタートアップたちが斬新なビジネスアイディアを市場に持ち込

インタビュー

サンファイアのe燃料がもっとも化石燃料漬けの産業を脱炭素化する

2020年4月24日

エネルギー転換の進展の中で新たな機会が生まれ、さまざまなスタートアップが新たなビジネスモデルを構築し、産業構造を変革しつつあります。クリーンエナジーワイヤーのスタートアップインタビュー連載第9回「Sunfire」の翻訳記

エネルギーデジタル化

ネクストクラフトヴェルケの再エネ電力VPPが系統を安定化させる

2020年4月2日

エネルギー転換の進展の中で新たな機会が生まれ、さまざまなスタートアップが新たなビジネスモデルを構築し、産業構造を変革しつつあります。クリーンエナジーワイヤーのスタートアップインタビュー連載第8回「Next Kraftwe

エッセイ

デクノボーの希望

西嶋能成

2020年3月23日

コロナウイルスの勢いが止まらない。

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特別翻訳論文

原子力政策

米国の原子力発電

エイモリーロビンス

2022年5月11日

原子力発電は、旧い形式と潜在的な新しい形式の両面で、集中的に推進され、補助金もますます増えています。しかし、同時に、本質的に経済性が低いため、世界的に商業的な崩壊が進行しています。米国の文脈をまとめた本稿は、原子力発電に運用上の必要性がないこと、ビジネスケースや気候変動対策としての有用性がないことを強調して、この2つの傾向を記録しています。